0~3歳の育児が分かる! にじの森のおばさん   「ろっこ」のブログ

森の中の子育てひろば「にじの森」(NHKで放送されました)の主催者ろっこが育児がつらいあなたへ贈る「育児のひみつ」

幼児期までの育児ほど「大切な仕事」はないと思います

最近は「女性がいかにして社会に出て働くことができるか」

というところに焦点が当たりがちですが、

私は育児は「世の中で最高の価値ある仕事」だと思っています。

それは、女性が社会で働くことが悪いと言っていることではありません。

もっともっと「育児」ということの「価値」や「意味」に

気づいて欲しいと思っているのです。



連日のように報道される虐待や育児放棄、残虐な事件、

不登校、引きこもり、摂食障害など、

社会問題になっている殆どのことが、

実は幼少期の育ちに根っこがあるのです

そして、その根っこにはまた、その事件を起こした人の幼少期の育ちが関係しています。

それは誰かが気づいて変えない限り、ずっと連鎖していきます。



今までは、何かこのことを書くことに躊躇がありました。

これを書くことで誰かを傷つけてしまうのではないか、とか

強い半発が起きるのではないか、という恐れがそこにあったからです。

でも、この恐れもやはり私の育てられ方から来ています。

私は、全てとは言いませんが、確かに尊重してもらった面もありますが、

殆どの場合、親も意識していなかったのでしょうが、

親の側の思いを押し付けられ、

自分の考えは否定されて育てられました。

だから「自分の本当の思いを言葉にしたら何か良くないことが起きる」と

潜在意識に書き込まれていました。

私はこの恐れがとても強く、高校生くらいまでは殆ど何も話せず、

大学生になり寮生活をしてから少しずつ話せるようになったのです。

でも、それも親の側からしたら「私のために」「良かれと思って」なのです。



ですので、息子が亡くなる時も、

私の望むお葬式のやり方では絶対親に反対されるだろう、と思っていました。

それで密かに準備し、この時ばかりは自分の思い通りにし、

親の反応は案の定でした。

その時に母に自分の気持ちを思い切って言葉にして伝えました。

私がどういう気持ちでこの方法にしたのかを伝えました。

でも返って来た言葉は、父を怒らすな、という言葉のみでした。

私はこの時、ほんの一つの望みさえ叶わないような

絶望的な気持ちになってしまいました。



今は、この結果は実は私の防衛反応が招いたことでもあると理解しているし、

親子関係も修復されたのですが、

こんな風に子どもは幼少期の親との関係で、

大人になっても無意識に防衛反応をし続けて

自分の望まない人生を歩むことになってしまいます。


このことを全ての人が知っていたなら、

育児がどんなに大切で重要か、ということに気づき、

子どもへの接し方が変わって来るのではないかと思っています。



親はみんな我が子がかわいいし、愛しているんだなぁということは

私が普段お付き合いいただいているお母さん、お父さんから教えていただきました。

でも、育児は楽しいよりも大変なことが多いですし、

しつけはどうしたらいいのか、ということさえ、

みんな良く分からず手探り状態です。

それでなおのことしんどくなり、育児が大変になり、

悪循環に陥ってしまいます。

そこに更に追い討ちをかけるのが、

周りの人も本当はよく知らないでアドバイスしている、ということなのです。

この悪循環を何とかして断ち切りたいなぁというのが

私の願いのひとつでもあります。

今はやりのベビーマッサージも一歩間違えば「負の触れ合い」になってしまいます。

ベビーマッサージこそ、心の問題を良く知っている人が教えないと

心に傷を作ってしまいかねません。



今年は「人を傷つけるのではないか」という恐れを手放し、

私の中の真実の思いを伝えて行くことが私の目標です。