初めての育児でほんとうにしんどくなったら
私の息子は重度障害がありました。
最初は小児科の先生も全く気付きませんでしたが、
夜は眠れない、おっぱい飲めない、排泄(うんち)もなかなか出ない状態でした。
おっぱい飲めないのに哺乳瓶は嫌だ!
と言って受け付けないので、
仕方なく1時間ごとにちょっとずつ飲ませていました。
脱水になることもよくあり、入院生活は11年間で60回以上も経験しました。
私は今の特別支援学校(当時は養護学校)に勤めていましたので、
発達がおかしいな、ということは早くから感じていて
お医者さんに相談していたのですが、
お母さん、気にし過ぎ!と、どこに行っても言われていました。
5か月頃、半ばやけくそ気味に、
「うちの子5か月ですけど、こんなでいいんですかね~~?」と
言ってみたら
5か月でこれではちょっと心配ですね、と言われました。
小さい頃から子守りをしていたので、
育児や発達に関しては直観的なことも働いたのだと思います。
寝ない、飲めない、排泄できない状態の息子に
途方にくれたのは言うまでもないのですが、
養護学校勤務経験があったので、たとえ障害があったとしても
先の見通しがつけやすかったことと、
何とかなるだろ、という気持ちがあったから乗り切れたと思って
います。
実際はなか~~り大変だったのですが、
それまでの知識に助けられたことがたくさんありました。
そういう知識がない一般の方の場合はかなり大変だと思います。
そして、何より辛かったのは、
お母さんの気にし過ぎ!などと言われて相手にされなかったこと
です。
誰かに分かって欲しい、何か答えが欲しい、と思っている時に
何の助けにもならない言葉が辛かったです。
育児が自分一人ではどうにもならない!と思った時には、
今は各自治体でヘルパーさんなども紹介してくれると思いますので、
そういう方をお願いし、手伝っていただきながら
具体的な場面を共有していただいて、分かってもらいましょう。
辛くてどうにもならない場合は
ご自分のご両親との親子関係が関係している場合があります。
信頼できる方のカウンセリングやセラピーを受けることをお勧めします。
なるべくならご自分も育児に苦労した!
という人を見つけられると
参考になることを教えていただけると思います。
私が「子育てひろば にじの森」をやっているのにも
そういう意味があります。気持ちを聞いてもらえたり、
ちょこっとのアドバイスで、
ママが、あ~~、そういうことか!と分かると
グンと育児が楽になる、というのか、子どもが安定するので
結果的に楽になるのです。
そして、ママの気持ちも前を向けるようになるのです。