0~3歳の育児が分かる! にじの森のおばさん   「ろっこ」のブログ

森の中の子育てひろば「にじの森」(NHKで放送されました)の主催者ろっこが育児がつらいあなたへ贈る「育児のひみつ」

育児のコツは・・

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やっぱり・・の続きは何だと思いますか?

皆さんそれぞれちょっと考えて、ご自分なりの考えを書いてみてくださいね。

ヒントは、ある職業にあります。








答えは「農業」にあるんです。

農業ではどんなことが大切ですか?

畑を耕し、種をまき、水をやり、水をやり、水をやり。

疲れても、何か予定があったとしても、どんなに眠くても、

やり続け、待たなければ芽は出て来ません。

育児のコツは、やっぱりそこにあります。




我が家は私が子どもの頃は農家でしたが、

なぜかしらこれを生かしてくれなかったのが残念です

本当は子育ての方が大切だと思うのですが。

働いているから出来ないのではなくて、

顔を合わせている時間にどれくらい実行できるか、なんですね。




そして、これも忘れがちですが、

種が発芽しすくすくと育っていくのは

自分の力であるということ。

水や肥料をやり過ぎたら枯れてしまうということ。

これは人間も一緒です。

手を出し口を出し過ぎたら心が健康に育たない。




畑を耕すという作業は

「全面的にひとりの子どもを受け入れる」ということだと思います。

これが出来ないといい子じゃない、

言うことを聞かないといい子じゃない、

親がひとつ言うたび、

子どもは自分を自分で否定してしまいます。

「自分は愛されている」ということを全身で感じ取れなければ

子どもはスクスク育ちません。




植物でさえ、心地よい言葉をかけてもらうと

スクスク育つけれど、

バカ、とかダメ、とか言って育てるとうまく育たない。

水の結晶も、ありがとう、愛しているよ、

という言葉ではきれいな結晶が出来ますが、

バカとか死ねとかいう言葉では

崩れたような結晶しかできないのです。

「水はことばの鏡」という本には写真がいっぱい載っています。




大きくなって色んな問題を起こす子どもは

実は小さい時に全面的に受容されたことのない子どもか

経験が少ない子どもなのです。


それは障害があってもなくても関係なく、同じです。

気づいたら今からでも遅くはありません。

その子の良いところを見てあげる、

どんな子だったとしても愛してあげる。

子どもはそのままの自分を丸ごと受け入れてもらえて

初めて心の底から安心して、すくすく育つのです。





言うはやすし、行なうは難し、ですが。

我が家の息子の夜寝ないのにはほんとうに参りました。

小さい頃は真夜中におんぶし、抱っこし、

あげくの果てには大きなボールの上でゆらゆらして寝せたものでした。

眠れないと調子を崩し、入院コースにまっしぐら。

ハイハイが出来るようになると、夜な夜な遊んでいたのを思い出します。

突然発作が起きて呼吸困難になるので、気が抜けません。

私は目の周りがクマゴローになっていました

障害がある、ということは、そういうことでもあるんですよね。

そこを全面的に受け入れられるか?

それを突きつけられた子育てでもありました。

結局、息子が生きている間は

殆どちゃんと眠れたことがありません。

それでも我が子はかわいいし、死なれるより生きていて欲しい。

他人だったらとっくに投げ出しそうですが。

親子の縁とは不思議なものですね。

*写真は息子です