0~3歳の育児が分かる! にじの森のおばさん   「ろっこ」のブログ

森の中の子育てひろば「にじの森」(NHKで放送されました)の主催者ろっこが育児がつらいあなたへ贈る「育児のひみつ」

育児のあいうえお 「み」らい(未来)ではなく、「今ここ」の子育てを

人はついつい頭の中で未来に行ったり、過去に戻ったりしがちです。

私も例外ではなく、あっちに行ったり、こっちに来たり。

未来と過去を行ったり来たり、

つい頭の中がぐるぐるしてしまいます。




息子を育てていた時は、突然呼吸状態が悪化したり、吐いたりと、

状況が一変するので、あっちに行ったり、こっちに来たりする余裕はありませんでした。

体の急変に対処したり、

なるべく楽しい遊びを一緒にやって今を楽しんだり。

息子は未来のことは保障がなかったので、

今のことを精一杯やる他はなかったと言えばなかったのです。





親はついつい、こんな子になって欲しいなぁ、とか

自分の果たせなかった夢を子どもに託すようなこともをしてしまいがちです。

未来のために頑張ってほしいと思ってしまうのが親ごころ。

でも、子どもはそれでは幸せではないのです。

子どもには未来は漠然としたものでしかありません。

子どもというのは「今ここ」を生きているのです。

未来のことを言われても幸せは実感できないのです。





親の思い描く未来を子どもに生きて欲しいと思ってはいませんか?

子どもが食べられない、って言っているのに、

それでは大きくならないよ、と無理して食べさせてはいませんか?

大人だっていつも食欲がある訳ではありません。

ピアノを子どもが習いたいって言っている訳ではないのに、

将来役立ちそうだからといって習わせたりしてはいませんか?

子どもが着たくない服を親の趣味で着せてはいませんか?

子どもにだってちゃんと好みがあるし、選択することもできるのです。

我が息子のことも思い出しますが、

結構派手な色の服が好きでした^^;

その辺は息子とは趣味が合わなかったのですが、

息子が選んだ時は息子の選んだ服を買っていました。





そう言えば、今朝のNHKの番組で

性同一性障害の5歳のお子さんが「お願いだから分かってほしい」と

お父さんに頼んだということでした。

親としては大きな葛藤があったでしょうが、

結局は親がそれを受け入れた時に、親も子どももお互いが楽になれたそうです。

そのうち変わるのではないか? 

そのうち普通になるのではないか?と思っていたそうです。





たいていの親は同じような反応をすると思うのですが、

今までの常識や他の人がどう思うか?というところから離れて、

今、目の前にいる我が子が幸せな生き方を応援してあげられるか?

どうかだと思うのです。

これは障害があるなしに関わらず、実はどの子にも当てはまることだと思います。

難しいこともあるかもしれませんが、

「今ここ」を大切に、子どもの気持ちを尊重した子育てができれば、

子どもはきっと幸せ^^