育児のあいうえお 「か」んじょう(感情)を感じさせてあげることの大切さ
あなたも小さい頃にお父さんやお母さんから言われた覚えはありませんか?
悲しくなってワーワー泣いていると
「うるさい!静かにしなさい!」
「男の子は泣くんじゃない!」
嫌なことがあって「いやだー!」と言うと
「言うこと聞きなさい!」
どこの家でもたいてい普通に見られる光景だと思います。
でも、こうやって子どもの感情を押さえ込んでしまうと
いつしか子どもの中では
「感情を表現すると何か嫌なことが起こる」とか
「感情を表現することは悪いことだ」
という思い込みが出来てしまいます。
そして場合によっては自分で感情を感じないようにしてしまうのです。
私の小さい頃も、泣いたりすると怒られていました。
そして大人になって気づいてみたらすっかり泣けない大人になっていました。
息子が亡くなった時でさえ、悲しいはずなのに泣けない。
泣けないので苦しくて苦しくてたまらない。
でも殆ど涙も出て来ない。
自分でも信じられない程でしたが、それが現実でした。
そしてその後、パニック発作を起こしてしまいました。
あなたが時々、自分でも訳が分からず怒りを爆発させてしまったり、
逆に全く感情を感じられなかったりしたら、
小さい頃に抑圧を受けていたかも知れません。
自分の感情を表現させてもらえなかったかも知れません。
自分は穏やかだ、と思っている人は実は感情を押さえ込んでいることが多いのです。
子どもが泣いていたら
いっぱい泣いていいよ~、と泣くことにOKを出してあげましょう。
そして、大きくなるにつれ、
自分で自分の感情を言葉にして表現できるように教えてあげましょう。
自分の中の真実を表現させてあげるということはとても大切なことです。