0~3歳の育児が分かる! にじの森のおばさん   「ろっこ」のブログ

森の中の子育てひろば「にじの森」(NHKで放送されました)の主催者ろっこが育児がつらいあなたへ贈る「育児のひみつ」

育児のあいうえお 「と」べ(飛べ!)子ども達

今の子ども達を見ていてちょっと可愛そうになる時があります。

私の子ども時代、家庭の中はかなり大変な状況でした。

小さい頃から大人の顔色を伺っていい子でいましたし、

空気を伺ってびくびくしていました。

小学校の頃はしんどくて病気がちになったりもしました。




そんな中でも、昔は外で自由に遊べて、

のびのびとした時間もちゃんと持てたのです。

自然の中で自由に夢中で遊んだ子ども時代は

大変なことがあっても、かけがえのない時間だったと思います。




春は新緑の中で花を摘み、めだかが泳ぐ小川で遊び、

夏は川で泳ぐ。夏休み、朝からうるさく鳴いているミンミン蝉も懐かしく思い出されます。

秋は栗拾い。いつもは寝坊の私も早起きをして拾いに行きました。

林の中のしめった匂いも蘇ってきます。

紅葉の美しいことと言ったら、言葉には出来ないくらいでした。



冬は、大人にとっては辛い雪も、子どもにとってはきれいで不思議で

自分を包んでくれるものでもありました。

屋根の雪堀りの手伝いも、子どもにとっては遊びのようなものでした。

空の上から後からあとから降って来る雪を眺めて

いつの間にか手が冷たくなり過ぎて泣いて帰ったりもしました。




そんな素晴らしい時間がありましたので、

たとえ家庭で辛いことばかりだったとしても

心がどこかでリセットできたのだと思います。




現代の子ども達はなかなかそういう時間が持てず、

遊び盛りの放課後も学童保育で狭い建物の中で過ごしたりします。

親が働きに出ていると、塾が居場所だったりします。

二度と来ない貴重な子ども時代がもったいないなぁと

思わずため息が出てしまいます。




その現実はやはり大人の責任だと思うのです。

もっと思い切り自由に遊ばせてあげたい!

もっと思い切りバカバカしいことに夢中にならせてあげたい!

もっと思い切り感情を表現させてあげたい!

好きなことをどんどんさせてあげたい!

そんな想いが溢れて来ます。




飛べ、子ども達!

小さくなっていなくていいんだよ。

はるか遠く、

遠くまで飛んで行け~~!




今日はなぜか、お母さんにではなく

子ども達に書いてみたくなりました。