0~3歳の育児が分かる! にじの森のおばさん   「ろっこ」のブログ

森の中の子育てひろば「にじの森」(NHKで放送されました)の主催者ろっこが育児がつらいあなたへ贈る「育児のひみつ」

育児の悩み  1歳3ヶ月、まだ歩けないんだけど・・

初めての子育ては何かと心配になってしまいますよね。


寝返りが遅い、
ハイハイが遅い、
離乳食を食べてくれない、


色んな悩みがあると思いますが、

たいていはそんなに心配しなくていいんですよ。




歩くのが遅いんだけど、いつも抱っこばかりして甘やかしているからだ、

と言われたお母さんがいるそうです。

あなたはどう思いますか?

抱っこして甘やかしたら歩くのが遅くなるんでしょうか?




いえいえ、抱っこと歩くことは全く関係ありません。

むしろ抱っこはたくさん、たくさんやってあげてくださいね。

この時期はたくさんお母さんに甘えて、心を育てる時期なんです。

歩くことが出来るかどうか?よりも心がちゃんと育っているかどうか、

の方が大切な時期です。




心を育てるにはどうしたらいいと思いますか?

たくさん話しかけ、たくさん抱っこし、たくさん要求を聞いてあげ、

たくさんあなたが笑顔になり、たくさんたくさん愛してあげることなんです。

この時期は親との信頼関係を作るのが一番大切な時期なんです。

信頼関係がちゃんと出来ていると、

しつけをする時もとっても楽ちんですよ。

あなたも考えてみれば、信頼できない人の言うことを聞けるでしょうか?




子どもは親がしてみせたようにしか出来ません。

親が子どもの気持ちを尊重してあげてのち、

子どもは他の人を尊重することが出来るようになります。

友達と仲良くできる子になって欲しいと思ったら、

まず、お子さんの気持ちを尊重してあげましょう^^




だから、歩くことが遅いということと

抱っこをたくさんしてあげているということは関係がないんです。

発達はさまざま、むしろ心配する気持ちがマイナスの影響を与えてしまいます。

心配はほどほどに、お子さんとの時間を楽しんでくださいね。



他に、視線を合わさない、呼んでも振り向かない、

などということがありましたら、専門の先生のところに相談してくださいね。

育児の悩み  子どもが夜寝てくれない 何度も起きる

私もこれには悩まされました。

障害児だったので、昼夜逆転で夜な夜な起きていていたずらしていました。

それだけなら、勝手にやってくれ~~と思えていたのですが、

けいれんの発作が突然出て、アッという間に呼吸が止まり、

普通は少し経つと自然に回復するのですが、

息子の場合が自力で回復できなかったのです。

それなので、私は布団に入り、うつらうつらしながらも

始終神経をはりつめて、息子の様子を伺わないとならなかったのです。

むしろ、がさごそと音がする時は生きている証拠なので安心。

し~んとなると飛び起きて様子をみました。

呼吸が止まる以外にもギャ~ッと叫びたくなるような事態になっていたり(苦笑)。




そんなでしたので、夜お子さんが寝てくれない辛さは私もよく分かります。

お母さんたちに話していることですが、

眠りに入る、ということは赤ちゃんにとっては大変なことらしいです。

寝ているようで、そんなにグッスリと寝ている訳ではないそうです。

それから、成長の節目、節目に眠れなくなったりします。

昨日までは気にならなかったことに今日は気づいて、

それが刺激になって興奮して夜眠れなくなったりします。

そういう成長の節目の場合は、お母さんに

これが過ぎたらまた成長しているから、今は大変でも

頑張りがいがあるよ~~、と話しています。

そんなこともあるんですよ。




敏感な赤ちゃんはすぐに起きやすいかも知れません。

そういう場合はバスタオルなどで腕を内側に入れて

きつめに巻きつけてあげて、身体を少し丸めた感じでそーっと寝かせてあげると良いです。

たぶん助産師さんはご存知だと思いますので、習ってください。




それから、これが大切なのですが、

子どもはお母さんの気持ちに敏感に反応します。

だから、イライラしていると、それを察知してなおさら敏感になってしまうんです。

「今は成長の節目だ、そのうち寝てくれるよ~」という位の気持ちでいると

かえって寝てくれたりします。

たいていの子どもが1回は夜泣きをする時期が来る、

くらいにゆったり考えていると良いと思います。

刺激に敏感になっている時期は、一日のリズムをゆったりしましょう。

大人の働きかけも少なくして、

ちょっと外に出て外の空気に触れたりするのもいいですよ。




不調な時は、いずれにしても、大人の生活に合わせようとしないで、

赤ちゃんのリズムに合わせてあげると良いと思います。

障害がある場合は、なかなか眠れないところから脱出できないことも多いですので、

パパや周りの人に協力をお願いできるといいですね~

いつでも、眠れる時に寝ておくのがコツです。

育児の悩み  二番目が生まれたら、上の子がいじめる

ひとり目のお子さんがちょうどイヤイヤ期の頃に二人目が生まれると

お母さんの苦労は2倍どころか3倍にも4倍にもなった感じがする人も多いことでしょう。

私が日ごろ接しているお母さん達の悩みナンバー1かも知れません。

お母さんとしても悩みナンバー1ですが、

実はお子さんから見ても、きっと悩みナンバー1です。





それはもしかしたら、お母さん以上の衝撃かも知れません。

昨日まで注目の的だったのに、

大人が関心をもつのは赤ちゃんの方。

お母さんも忙しそうだし、はいはい、

と返事はしても気もそぞろになりがち。

いつも、いつも後回し。

子どもの気持ちをのぞけばきっとそんな風です。





大人でも突然そんな態度を取られたら、

分かっちゃいるけどスネてしまいませんか?

子どもにしてみたらもっと大変かも知れません。

弟や妹の頭の一つもバシッとやりたくなっても仕方ないかも知れません。

大人は、そんなことやっちゃいけない、

と分かっているからやりませんが。

でも、その代わり皮肉の一つも言ってしまいます^^;

子どもは素直だから、ストレートに表すんです。

逆に、表さないとしたら、その方が重症ですよ。

もうあきらめているか、ウソをつくことを学んでしまっているか、

ものすごく自分を殺しているか。

そうなると大きくなってからその反動が出るのです。






さて、どうしたらいいでしょう?

あなたならどうして欲しいですか?

これは子どもの気持ちを考える練習です。

ノートに書いてみてくださいね。

こうして書きとめておくことで、

また自分の気持ちを振り返ることもできますし、

子どもがもっと大きくなった時に、

なつかしい思い出として思い出されるかも知れません^^








書いてみましたか?

子どもはきっと、その寂しさや、

自分なりに我慢している気持ちを

分かってもらいたい、と思っていることでしょう。

「〇〇も寂しいよね。お母さん分かっているよ。

いつも我慢してくれてありがとう。でも、寂しくてたまらなくなったら言ってね。」

こんな風な言葉を、お子さんの年齢に応じて言ってあげてくださいね。

そして、寝る前に特別な触れ合いタイムを持ってみてください。





根気強く続けてあげることが大切です。

これは大きくなった子どもでも同じです。

私の知っているケースでは、

小学校5年生のお子さんでも赤ちゃん返りしました。

もう、たくさん触れ合って、たくさん抱きしめて、たくさん話を聞いてあげてください。

上のお子さんが、お母さんは取られたんじゃない!と確信が持てれば落ち着きます。

早い子では1週間くらいで落ち着く子もいます。

ここは、真剣に取り組んでみてください。

上のお子さんが確信をもてるかどうかが勝負です^0^





母のストレスはご主人に聞いてもらって解消しましょう。

そして、日ごろからそういう夫婦関係を大切にするということが

子育てにも大きく影響するんですヨ^^

育児のあいうえお 「わ」らい(笑い)飛ばして生きようよ

生活の中に笑顔がありますか?

亡くなった我が息子のことですが、

あまりに普通のところがなくて^^;

笑い飛ばすしかないことがたくさんありました。




息子との生活はかけがえのないものだったけれど、

1日1日がぎりぎりの生活で、さっきまで笑って遊んでいたと思ったら

突然発作が起きて呼吸が止まり、病院へ、というのが日常生活でした。

細かいことにも気を配らなければならなかったので、常に緊張してはいたのですが、

逆に大胆にならなければ心配過ぎて生きていけません。

だから笑い飛ばすしかないよ~~~、という感じです。

今を楽しむ、ということを自然としていたと思います。




息子の笑顔が見たくて、でも楽しすぎても発作が起きるため

細心の注意を払いながら、極力楽しく!^0^

大変だったけれど、今はそうして良かったと思えます。

食事をすることひとつをとっても、普通の方法では食べられないので

日曜大工(と今は言わないか^^;)で息子使用のグッズを作ったり。

たくさん工夫して手作りしました。




普通のお子さんでも大変なことはたくさんあると思うのですが、

大変な中に幸せを見出せるか、なんですよね。

大変なことが起きない人生なんてないんです。

みんな大変だし、しんどいし。

そこをお互いにどう生きていくのか。




我が息子はいわゆる世間の常識外を生きていましたが、

そこをよしと出来るかどうか。

不思議な感覚なんですよ。

周りはどんどん変化していくのに、我が家は毎年同じことの繰り返し。

家での生活、病院での生活。

ともすれば病院での生活が長くて、小さい息子が家を忘れたこともありましたし。

それをよしとして、自分の生活を慈しむことができるかどうか。




親は子どもの笑顔が見たくて頑張ることが多いですけど、

実は子どもの方も親の笑顔が一番好きなんです。

親の笑顔で幸せになれるんですよ^^

しんどいことはたくさんやって来るけれど、

時には笑い飛ばして生きましょう。

育児のあいうえお 「よ」っきゅう(欲求)不満の見分け方

子どもが我がまま言っているのか、いないのか?

あなたはどう考えますか?

子どもがぐずぐず言うのは我がままだと思いますか?





0~1歳半の時期はひたすら受け入れてもらう体験をする時です。

ですから、基本わがままということはないんだと私は考えます。

ただ「こうして欲しい」ということがあるだけです。

そして、この時期にたっぷりと心が満たされているという体験がとても大切です。

それがその子の世界観になるからです。




それでは、1歳代後半~はどうでしょう?

我がままを言う、ということはあるかも知れません。

ただし、子どもが我がままを言うのは

たいてい親の側に問題がある場合が多いということなのです。

かまってもらいたいのにもらえないから、

寂しいから、話を聞いてもらいたかったのに・・・

嫌なことを言われた、悲しい・・・

欲求不満の下には、実はそういう気持ちが隠れています。




そこを分かってもらえないと、子どもはいつまでもグズグズ言ったり

言うことを聞かなかったり。

そういう時は、その下の気持ちを言葉で返してあげましょう。

「寂しかったんだね、ごめんね」というように。

子どもの我がままは、元をたどれば大人に原因があることが多いのです。

怒るのではなく、むしろ優しく教えてあげることが大切です。




子どもがむちゃくちゃすることの下には

親の放任が隠れている場合があります。

怒られてもいいから関心を持って!という心の叫びなのです。

怒るということは関わるということですから、子どもにしてみれば、

怒られても関わってもらえた、という気持ちになります。

でも、それではあまりに寂しいですよね・・・

スマホに夢中になっていて、応えてあげていない、

なんていうことはないですか?

それも、子どもにしてみれば無関心です




渦中は大変に感じるけれど、小さい時期はあっという間に過ぎ去ります。

いつも、という訳にはいかなくても、

極力子どもの気持ちに添ってあげましょう^^

関係性ができていれば、そんなに怒らなくても

穏やかに教えてあげればそれで納得してくれます。

子どもは親の鏡です。

時には怒ってしまっても、練習、練習です^^

みんな頑張ったよね

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今日は朝からにじの森の写真の整理をしました。

春の森の整備から冬じまいまで。




何が何だかよく分からないうちに1年を駆け抜けたような感じがしたのに、

こうして整理してみると、

確かに一歩一歩のあゆみがあり、

あの子の顔、この子の顔、

お母さんやお父さんの想い、

一瞬一瞬がよみがえります。




たくさん、たくさん笑顔もあったけど、

お父さんやお母さんのしんどさや苦しさも知っていた。

あの時の辛さ、この時の心配。。

写真を見ると思い出します。

しんどさをしっているから言えなかった言葉、

言い過ぎてしまった言葉、

私の中の色んな気持ちもよみがえります。





今、こうして振り返ると、みんなが愛おしくて

ほんとうに頑張った1年だったね!と

ひとりひとりに声をかけたい気持ちです。

生きているって大変。

でも、これからもみんなで寄り添って生きていきたいね。

そうしたら、きっと大変なことも乗り越えて行ける、

そんな気がします。

育児のあいうえお 「ゆ」うせん順位をつけてみる

あなたは日々の生活の中でどんな優先順位をつけていますか?

毎日やっているたくさんのことを思い浮かべてみましょう。




ご飯を作る

掃除をする

子どものお世話

子どもと遊ぶ

子どもと本を読む

自分の時間をもつ

買い物

ごみを捨てに行く

電話をする

メールをする  

etc etc・・




実際にはどんな優先順位をつけていますか?

ちゃんと書いてみるとご自分のことがよく分かると思います。

みんな大事なことで、甲乙つけがたい気がしますよね。

でも、でも、、

小さいうちは優先順位の1番を

「子どもに応える」を一番にしてあげてくださいね。




お母さんやお父さんは、やることが山ほどあって忙しく、

決して子どもをないがしろにしている訳ではなくても、

いつもいつも家事が子どものニーズよりも先だったり、

子どものことが後回しになっていると、

子どもの心の中はどんなでしょう?

ちょっと想像してみてくださいね。






あ~~、お母さんはぼくのことはいつも後回しなんだな。

わたしは家事よりも価値がないんだな。

ぼくのことは大切じゃないんだ、いつも後回しだから。

こんな風に感じてしまいます。




小さければ小さい程、こころの深~~いところに

この感覚が残ってしまうんです。

3,4歳くらいまでは、何はさておき、

子どもに応えてあげることを優先して欲しいのです。

なかなか難しい時もありますが、心がけているといないとでは

やっぱり行動が違いますから^^